ダイハツネイキッド、11年目の車検メンテナンス2012年02月28日 21時54分

本日は、I様からネイキッドの入庫をしていただきました
基本的には近距離での使用が多い為、ブローバイガスが出易く
こちらのネイキッドも、インテークパイプから滲んで汚れが多い状態
個人的に好きなデザイン、距離は7万キロと少な目です

全体的にアイドリングが低く、マウントが傷んだような振動も・・・
MV201(ビデオスコープ)で確認すると、スロットルボディーの下部にある
ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の通路にも、粘性のカーボン
というかオイルのような汚れが付着していましたので、コレで洗浄します
1回で乗る距離が短い車の定番汚れです
汚れはソコソコ取れたようで、アイドリングも結構安定してくれました

今回は時期でしたので、前後のブレーキをオーバーホールいたします
日々の日記にもちょくちょく出ていますが、9年目過ぎると錆が出てきます
今回は前後共ブレーキオーバーホールします

分解洗浄してビックリ、グリスは当然古くなって黒ずんでいましたが
まだ錆の発生が無い為、余計な手間掛からず組み込み作業に入れます
年数からの予想に反し、中の状態は良好でした

取り付け完了、ブレーキパッドも減っていた為交換、
ディスクローターの状態も良く気持ちよく効いてくれそうです
ローターの反りも無く、パッドも換えて新車並みに(笑)

問題はリヤブレーキ・・・前回交換から4年目ですので
こちらはグリスがしっかり茶色くなって来てますが、実はリヤでは定番です
リヤブレーキは・・・まぁこんなもんでしょう(爆)

ウエスでシリンダーをキレイに拭いてみますが、錆は既に・・・
このままでは新品のカップを組み付けても、錆でカップが傷付き
漏れが発生する原因にもなりますので、早速次の作業に入ります
シリンダー内部の錆は、拭き取る程度ではダメ

これ、ディスクキャリパーのオーバーホールでも定番のあれです
シリンダー内部を専用のホーニングナイロンブラシで研磨、錆を取ります
ホーニング用のブラシでシリンダー研磨します

ホーニング完了後のシリンダー、キレイになるもんでしょ(笑)
これなら新品のカップに傷を付ける事はありませんね
これで新品のカップに傷付く事無く使えます

次はカップが装着される、ピストンの部分をきれいにしないと元の木阿弥!
ピストンも少し錆が浮き始め・・・

細かいサンドフィルムで、縦傷を付けないように
丁寧に円周方向にのみ研磨して仕上げていきます
この位までにしておけば安心ですね

ピストンにカップを組み付けるときにも、傷を付けないように
各サイズ毎に用意された、専用の"カップロケット"を使いまして
滑らせるようにカップを装着して、ホイルシリンダーに納めます
新しいカップに傷を入れないように専用工具で

組みあがった、ネイキッドのリヤブレーキ構成写真
右上のマーキングがある部品が、ドラムの隙間調整用アジャスターですが
ダイハツ車の場合、殆どが外からの調整が出来ませんので、この時点で
ギザギザをカチカチスライドして、隙間を合わせてからドラムを取り付けます
左右輪とも同じ作業をして完成です。
左右で隙間の差が無いよう気をつけて作業します
1コマずれても、片側の効きが遅れたりしますので注意しつつ・・・
ドラムを取り付けたら、ブレーキフルードの交換(エア抜き)をして終了です。

近距離使用が多い為か、バッテリーは4年目で"要交換"の指示が・・
40B19Lは高くは無いですが、お客様へ連絡してからの返事待ちですね
お客様に連絡して、どうなるか・・・です

その他オイル交換2台、皆様ありがとうございました。
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