30系プリウスの車検とブレーキフルード交換手順 ― 2012年06月11日 21時32分
1400km/月程乗られるため、もう40000km程乗られています
4月からの減免措置で、今回の重量税は7500円と軽自動車並みの安さ!
エアコンやパワステ等の補機類も電動になっていますので
一般的な、外側に見えるベルト類は一切付いていませんね
20系プリウスよりも、平均で2km以上燃費が良くなった理由の1つかも
ちなみにこちらの車は、メーター上で24-25km/lでしたので
当社トップのインサイトには、まだ3km程届いていない燃費でした。
まだ少し距離に余裕はありましたけれど、
お忙しい方ですので、なかなか来られない事も多く
了解を頂いて、オイルとエレメントをセットで交換させて頂きました
エアコンクリーンフィルターは、1度ガソリンスタンドで交換済みでしたが
そこから既に20000km乗られており、汚れも写真の通りでしたので交換
その他、ワイパーブレードゴムも前後交換いたしました。
そしてハイブリッド車の車検と言えば、
最も気を使うのがブレーキフルードの交換作業です。
インサイト等は無問題なのですけれど、トヨタ系のハイブリッドは
一般的な車両のように、ブレーキペダルを踏む離すなペダリングをすれば
ブレーキフルードが抜けるわけではなく、ある手順が必要でございます・・・
特に今まで主流だった20系のプリウスは、
診断機を使ってECB(電子制御のブレーキシステム)禁止モードにしないと
ブレーキフルード交換が出来ませんでしたので、30系はどうかと思ったら
ある手順で解除が出来るようなので、今回はその方法試して交換します。
★ブレーキ制御禁止モードへの移行
①パーキングブレーキをかけ、シフトポジンションP でIG-ON にする。
②シフトポジンションN で、ブレーキペダルの踏み込み、開放を5秒以内に8回以上行う。
③ シフトポジンションP で、ブレーキペダルの踏み込み、開放を5秒以内に8回以上行う。
④ シフトポジンションN で、ブレーキペダルの踏み込み、開放を5秒以内に8回以上行う。
⑤シフトポジンションP にする。
⑥ 電子制御ブレーキウォーニングランプ(黄)が点滅することを確認する
これでブレーキ制御が禁止されますので、リザーブタンクを取り付けます
★ブレーキフルード取替え
① ブレーキマスタシリンダリザーバフィラーキャップASSY を取り外す。
② ブレーキフルードをリザーバのMIN-MAX の間まで補充する。
③ ブレーキペダルをペダリングし、フロントディスクブレーキシリンダASSY RH のブリーダプラグからフルード抜き取りを行う。(※1)
④ 抜き取り終了時、ブレーキペダルを踏み込んだ状態で、ブリーダプラグを締め付ける。
⑤ RH と同様に、フロントディスクブレーキシリンダASSY LH のブリーダプラグからフルード抜き取りを行う。(※1)
⑥ ブレーキペダルを踏み込んだ状態で、リヤディスクブレーキシリンダASSY LH のブリーダプラグを緩め、ブレーキペダルを保持した状態でポンプモータ及びソレノイド駆動中にフルード抜き取りを行う。(※1)(※2)
⑦ 抜き取り終了時、ブリーダプラグを締め付け、ブレーキペダルを開放する
⑧ LH と同様にリヤディスクブレーキシリンダASSY RH ブリーダプラグからフルード抜き取りを行う。(※1)(※2)
⑨ IG-OFF し、ブレーキ制御禁止モードを終了する。
(※1):リザーバ内のフルードがMIN レベル以下にならないよう、補充を行う。
(※2):モータ駆動は連続100秒を目安にし、ペダルを放して停止する。
以上で作業自体は完了です、その後システム解除を復帰させ
ブレーキフルードの量を調整いたします。
① IG-ON の状態でブレーキペダルを4~5回操作し、一旦ポンプモータを作動させる。
② ポンプ停止後、リザーバのブレーキフルード液面がリザーバの補助ライン(中間にある目盛り)になる様にフルード量を調整する
こんな作業で無事にフルード交換は完了いたしました!!
こう思うと、30系は診断機必須な20系より手軽で良くなりましたね
T様、このたびはご依頼ありがとうございました!!
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