ハイゼットトラックのクラッチ交換やバンパーの凹み修理等2015年09月24日 22時44分

クラッチが切れなくなり、牽引で回送してきたハイゼットトラック
以前からレリーズベアリングより、グォーン!と異音が発生しており
昨日は流石に大きい気がするからとご来店されて
休み明けに部品発注しておきますね!と帰宅して頂いたのですが
それから間もなく、ギアが入らなくなったと救援依頼が入りましたので
昨日からお預かりする事になってしまい、本日部品発注したので
届くまでに、トランスミッションを取り外しておきます

4WD車なので、プロペラシャフトが前後に2本伸びる為
取り外しは少し手間がかかりますが、プロペラシャフトは付けたまま
ギアオイル抜く事も無く、無事トランスミッションの取り外し完了して
問題部分の部品を取り外して、中の状態確認です

こちらが元凶の、レリーズベアリングと言う部品です
クラッチペダルを踏んで行くと回転部分がクラッチカバーの爪に当たり
そのまま回りながら爪部を押すと、てこの原理でプレッシャープレートが
持ち上がり、圧着力が無くなりエンジンからの動力が切れるのですが

その回転部分が完全に破損・・・これではまともな作動は出来ません
しかも本体の樹脂部分が熱により溶けて流れ出しておりますので
相当な熱が入ったと思われますので、普段から、クラッチペダルに
足を載せたまま、エンジン回転をベアリングに伝え加速されているのか
何にしても、使い方に問題がありそうです

走行距離は40000kmちょいなのに、クラッチディスクも摩耗過多
上手に乗られる方なら10万キロ超えても問題ない部品なので
乗り手の癖で寿命がかなり変わってしまうのがクラッチの特色ですね

クラッチカバーやディスク&レリーズベアリングまで
安心のエクセディ製クラッチキットを使用します
インプットシャフトとの位置合わせ(センター出し)のSSTを使用して

カバーとディスクをエンジンのフライホイール側にセット
レリーズベアリングを組み込んだ、レリーズフォークをミッション側に

しっかりと角度を合わせて、エンジンとミッションをドッキングして固定
取り外した配線や部品を順番に取り付けていきます

クラッチワイヤーの長さを調整してペダルの遊びも調整し
プロペラシャフトも接続完了、スターターも取り付けて作業完了
今後長持ちさせるためにも、信号ではギアを抜いてクラッチペダルから
足をおろしたり、シフト変速時もペダル操作を意識して乗って頂ければ
今迄よりは寿命伸ばせると思いますので、気を付けて使ってくださいね

バッテリーも丁度交換時期でしたので交換させて頂きました
エンジンを始動して作動確認後、試運転して納車です

リヤバンパーを凹ませてしまった車両、交換せず直せる?
な依頼でお預かりしましたので、裏ワザ使って作業してみました

ここまで戻すのが限界で、多少変形部分は残りましたが
傷部分にタッチアップペイントを塗ってお客様にご確認して頂きます

PS:"こんなキレイに治ったの!"と感動して頂けましたので(*''▽'')です!

昨日作業させて頂いたキャリートラック、無事合格して帰社しましたので
磨きや仕上げ後納車させて頂きました、K様ありがとうございました!


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