エブリィバンの車検と、往年の名車入庫♪2013年04月01日 21時47分

本日入庫頂いたのはこちらのエブリィバン
キレイに乗っておられますが、以前一度修理で入庫した車両

そう、あの時はこのロアーパイプの固定ステーが折損して
緑色の冷却水を盛大に撒いてしまったあの車で、パイプはピカピカ

そんなこんなで、同じ時にオイル交換やらワイパー交換して
他も然程問題が無いので、いつも通り各部の点検と清掃&調整メイン

とは言え何もしないわけではございませんで、
ブレーキのフルード等は交換させて頂いております

本日はこちらのホンダN360も車検で入庫
昨年お客様が手放した後、当社で買い手募っている中知人通して
手を挙げて下さった宮じいさんの元から、自走でお預かりしてきました

乗って来る時気になったのは

1.ブレーキの片効き(ブレーキ踏むと車が右に持っていかれます)
2.エンジンの点火状態が悪くカブリ気味(アクセル踏み初めにグズる)

この辺りを重点的に、確認修理
その他、ブレーキのオーバーホール等をする予定です
取りあえず1週間ほどお借りいたしますので、宜しくお願いいたします!

N360、少しずつ作業開始してます2013年04月02日 21時58分

既に昨日下回りの洗浄をしていましたので
早速リフトアップをして各部の点検を進めていきます

まず最も気になるブレーキの片効きですが
これはブレーキではなく、他部分の破損が原因でした・・・

それがこちらのスタビライザー&テンションバーのマウントゴム
写真の様に、完全に無くなってしまっていました・・・

これではロアアームの前後の固定位置決めが出来ず
ブレーキを踏むと右輪が後ろに下がり、右タイヤがトーアウトを向く為
当然車は右に曲がりながら止まっていくわけです、逆に加速時は左に!

当然こんな部分の部品は絶版・・・とは言え当社も
オヤジの代からと古いので、探せば昔の部品がちょくちょくありまして
その中で合いそうな物が無いかと探してみましたら、ビンゴ!!
中から使えそうなマウントブッシュが見つかりまして、早速試しますと
写真の様に装着できました、多少幅が狭い感じは致しますが
それ以外は前後位置とも、問題無い位置に納まりました!!

エンジンオイルも交換させて頂きますが
抜いたオイルはガソリン臭がして多少燃料の希釈が見られます
少しでもシーリング性を高める為、今回は更に硬めのアウトボード用
20W-50をチョイス、元々ミッションとの相性が良いオイルですが
エンジンの重さもなく、良い感じで水蒸気が出て来ましたのでOKかと!

出足でぐずついていたのでキャブや点火系確認すると
スパークプラグが片側のみカブリ気味・・・新品に交換するも
やはり時々息付する事がありましたので、点火自体が弱まってる感じ

とは言え、一番気になるイグニッションコイルやコードは
すぐ見つかる物ではありませんし、ポイントは2年前交換済み
取りあえず点火負荷を減らす為、点火時期を基準値から少し変更して
キャブレターの再調整をし調子取り、再度確認する事にいたします。

この時点で結構アイドリング時の調子も戻ってきました
キャブ先の洗浄の為、TOTAL コンプリートエンジンクリーナーも添加
後は少し走り回ってあげる事で、段々今より良くなる筈なので
受検までしばらく借りている間に、色々試走繰り返したりしてみます

ブレーキのカップキットがまだ入荷していないので
1点気になる部分を手入れします、それがこちらの錆が目立つグリル

ワイヤーブラシで軽めに錆を落とした後(やり過ぎると虫食い穴が・汗)
マスキングをして、いつものキラキラシルバースプレーで仕上げ

ちと・・・派手かな、でも錆は目立たなくなりましたしね(^o^;)

その他、マフラーとエキゾーストパイプ接続部のガス漏れ修理し
明日以降の部品到着待ちです(明日は別車が入る為暫く停滞ですが)

残り時間には、本日受検したエブリィバンの納車準備
キレイに見えるボディーもポリッシャーで磨くと黄ばみが目立ちます
しっかり白い下地をよみがえらせてからコート剤で保護して
納車させて頂きましたが・・・残念なことに雨降ってしまったのが(^_^;)


平成7年のアクティトラックは色々と問題が・・・2013年04月03日 18時59分

本日入庫の車両は、登録から18年目のアクティトラック
実際HA3型のアクティは、現役で使われているものが多いです!

とは言え、古さゆえの不具合も多々出ておりますので
多少目を瞑れば、そのままで使用出来る部分もありますけれども
どうしても治さないと受検行く事も出来ない部分は手を入れないと・・・

と言う事で、こちらの車両の場合
まず、カムカバーガスケットのオイル漏れ

切れ出す寸前な、タイロッドエンドブーツ

既に切れちゃっていた、アウター側ドライブシャフトブーツ

そして、ディストリビューターハウジング下のホース(何用?)

まずはこちらから修理開始、カムカバーガスケットを外し
ガスケットを交換します、元々も近距離移動が多い上に
ガソリンスタンドさんのオイル交換指定は5000kmと長めの為
汚れは大体想定内、後々ガスケットと接触する部分をキレイにします

カムカバーから古いガスケットを外して、新しいものと交換
ダイハツと違い、ガスケットの柔軟性はまだ保たれているのに
なぜ漏れるのでしょうね・・・・ホンダさん!?

エンジン側の部品接合部4か所にシールパッキンを塗布して
カバーを装着して、各部を洗浄すれば作業は完了です
この後漏れて不足していたエンジンオイルには、先日も使った
WAKO'S の添加剤「エンジンパワーシールド」を注入しておきました

そしてディストリビューターハウジング下側のホースは
在庫の汎用ホースを取り付けて、インシュレーターカバーを元通りに

タイロッドとセンターアームのジョイントブーツは
いつものようにジョイントを切り離し、内部の状態を確認しまして

問題が無ければ、新しいグリスを詰めて
ブーツを打ち込んで、ジョイント接合すれば完成です

リヤのドライブシャフトには、スビージーと言う
シャフトに巻いてからブーツの端々を接合するタイプのブーツを使用
アクティトラックはシャフト抜くのが面倒ですので、時間短縮です

その他ブレーキなどは問題なかったので、いつも通りグリスアップと
ブレーキフルードの交換、ドラムの隙間調整などをして終了
とここでタイムアップ、今日は自治会の挨拶回りがあるので
オイラ達も奉賛会として同行&挨拶やお願い回りなのです・・・
結局最後まで仕上げが出来ず、明日仕上げの明後日受検になりました

ホントは他にも、内部が剥がれて異音の出ているマフラーや
漏れが始まってるリヤショックアブソーバー等も交換したいのですが
他にこれだけお金がかかる状態ですと、今回はそのままですね


PS
N360のホイルシリンダーカップキット入りました(安堵)
多少高くても、こうして普通にデリバリー出来るパーツがあるのは
とても心強いですし、本当の意味で使い続ける"eco"に繋がるので
Seikenさん、もっともっと旧車のブレーキパーツ出してください<(_ _)>



アクティの続きとNコロのリヤアブソーバー交換など2013年04月04日 22時51分

昨夜は案の定、帰宅が遅くなりましたので
まずは昨日のアクティトラックの続きから開始です

不足&汚れと言う事で、ミッションオイルの交換をして
下回りに錆が目立っていましたので、防錆塗装をしておきます
その後タイヤを装着して場所を移動し、受検後すぐ納められるよう・・・

キャビンのみですが、いつものポリッシャー磨きとコート剤処理
ランプ類の点灯確認後、N360の作業に入りました

今日のメニューは昨日届いたブレーキのカップキットではなく
もう何年の前からずっと気になっていた部分、リヤ周りからのコトコト音

原因は抜けているリヤショックアブソーバーだと
以前から分っていたのですが、漏れるものが無いので車検はOK
当然補給部品が無い事で諦めていた部分ですが、ひょんな事から
寸法的に似たものを見つけましたので、付くかどうかは実際現物を
見ないと心配でしたが、今回注文して確認してみると・・・行けそう!!

こうなれば、元の役に立っていないアブソーバー取り外して最終確認
リヤシートの背部を外して、カバーを浮かせて上部ダブルナットを外し

下ネジ外して、ブッシュを抜き取ればショックアブソーバーのお出まし!
動かすと、完全にオイルが無くなっていたわけではありませんでしたが
効いてほしい部分では、キャビテーションも起きない程度しか
オイル量が無いみたいなので、やはり全く仕事してません

このせいで、コトコト音の他にもリヤがいつもヒョコヒョコ動き
全く収まりがつかない動きをしていたのが、どうにも気になってまして

こちらが新たに注文したショックアブソーバー
上部のカラーの穴寸法ですとか、下部ブッシュに至っては
元々ゴムで挟むタイプだった物を、固定ブッシュタイプにするので
ある意味寸法以外は、取り付け方法が全く異なります(爆)

そんな事で、多少の加工は必要でしたが寸法はバッチリ!!

見事にしっかりお仕事してくれるアブソーバーに交換完了です!!
今までは、リフトアップされた状態でリヤアクスルを手で上にぐっと
持ち上げるだけで簡単に動き、コトコトカコカコ、と異音が出ましたが
交換後はアクスル自体上に上がらず、しっかり硬さキープ出来てます!

走行しての動きは未確認ですが、これは静かになりますよ!!

ちと時間も押してきましたので、ドラム外して中だけ先に確認
漏れ無し動き良し、シューの当たり面は・・・20年経ってもまだ不足(笑)

正直このNコロも、持ってきた当初は車検無しの放置車でしたので
新品部品があるうちに全て入れ替えるくらい部品交換しただけあり
それから更に20年ですが、状態を維持できているのだと思います。

リヤブレーキも同じくキレイなもんでしょ
バックプレートには当時液漏れで浮いてた塗料跡が見えますが
今回もカップキットの交換のみで、問題無く状態更新できますね♪

明日ブレーキ分解しましたら、エア抜きして試運転
回転の盛り上がりと、リヤアブソーバー交換の効果が楽しみです(^^)

N360、ブレーキ分解して試運転です♪2013年04月05日 23時24分

本日はブレーキ分解して、ホイルシリンダーカップキット交換します
同じ写真の使い回しですが(笑)、こちらが前後のピストンカップキット

まずリヤブレーキを分解、新品に交換して20年
まだまだ錆も無いですしホントにキレイなまま維持できていました

ドラムは右側のみに錆が浮いてきていましたので・・・

触って異物感が無くなるまでサンドペーパーで磨き
表面に錆がこびり付いたブレーキのライニング(摩擦材表面)も
こちらは軽めに、表面の錆部分を落としていきます
左右で当たり面が変わると片効きする為、問題無い左側も
右側に合わせて研磨し、ブレーキバランスの変化押さえます。

フロントブレーキは更にピカピカ、2年毎に交換していれば
ブレーキノシリンダーはこんな長期に新品みたく行けるんですね♪

フロントのシリンダーは浮動タイプで、
シリンダー自体がブレーキの利き具合に合わせて
円周方向に可動するようになっていますので、しっかり確認

全て組み上げたらドラムを取り付けて、
ブレーキフルードのエア抜き後、ドラムのサービスホールから
こちらのネジのような部分を回して、隙間の調整をする構造です

因みにリヤは、バックプレート裏の上から
ニョッキリ生えてる"□型"の出っ張りで調整するんですけど写真忘れ


その後は下回りの錆びている部分に防錆塗装をして
タイヤ装着し、電気類の作動とランプの点灯確認等をして
無事着地した後はいよいよ試運転、掛かりはいつも通りでOKです
その後少し暖機を行った後走り始めて各部の点検確認

アブソーバー、音は完全に消えしっかり仕事してくれてます!
車重の違いで少し硬さは感じますが、逆にスポーティー感満載!
こうなるとフロントのショックアブソーバーも強化したくなっちゃう(笑)

ブレーキの片効きは無く真っ直ぐ止まれますし
エンジンの吹け上がりも良く気持ち良く走れます!

ただ、アイドリング時に多少回転がふらつくので
これはやはりキャブがオーバーフロー気味かもですけれど
普通に使うだけならば、この状態でまだまだ行けそうなので
月曜日は積車に搭載して、豊橋まで受検へGOです!
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