自家用代車のミラと、さらば600SEL ― 2012年03月07日 22時04分
今日は、代車として使用している、平成15年式自家用のミラの車検
走行距離は83000km程ですが、前のオーナー様はオイル交換を定期的に
して頂けないお客様でしたので、正直エンジン内部の状態は期待薄・・・
代車と言えど、皆様に乗っていただく車ですので手は抜かずに作業します
取り合えず・・・ここのオイル漏れが酷いので、交換の前にまず
車体の下場を含めて洗浄いたします、エンジンクリーナーで汚れを浮かせ
スチーム洗浄機で高圧洗浄、オイルの汚れを洗い流します
ヘッドカバーガスケットのオイル漏れを直す前に
スロットルバルブの付く、スロットルボディーを洗浄します
ここにアイドリングを調整する"ISCV"機構がありますので、この通路と
バルブ先端のカーボンを落として、アイドリングを安定させて上げます。
各部はピカピカになりました、後はエアクリーナーボックス内部の
ブローバイホースから出た水分が混じったオイルの汚れなどを洗浄します
これもエンジンオイルを定期的に換えていなかった為の結果です(汗)
各部品やホース、コードやコードクランプを取り外して(意外と面倒です)
カバーを取り外しますが・・・中は8万キロちょっとでこんな酷い状態でした
ヘッドカバーガスケットにしても、元々この程度の距離で
オイル漏れを起こす部品ではないので、コレが原因でしょうね
オイル交換されている車と、そうでない車のエンジン内部の違いが
以前載せた写真と比べて、良く分かっていただけるかと思います。
軽量化のため、プラスチックで出来たカバーの内部もこの通りベタベタ
ガスケットはこの年式、この距離で既にこんなに硬くなっちゃっています
ガスケット接触面だけはしっかりキレイにしておかないと
再度漏れる原因になりますので、スクレーパーでこびり付いた汚れを落とし
カムシャフト付近の、パーツ合わせ面にはシール剤を塗布後組み戻します
タイミングベルトまで、オイルが回っていなくて良かったです・・・
この後、密封効果の高い、PEENZOILのMGエンジンオイルを入れて完了!
1週間ほどで0.5キロほど空気が漏れるリヤタイヤ
何か刺さっているはずと思い探しますが、なかなか見つかりませんので
気になる部分に"ガスもれチェック剤"を吹きかけて確認すると・・ありました!
ここだけ細かい泡が止め処無く出てきます、見つけてしまえば後は修理♪
元々はエアコン等のガス漏れ検知液ですが、役に立ちますね(笑)
次はダイハツ定番(笑)の、ロアーボールジョイントブーツです
今回は在る理由で、右側のみの交換ですのでサクサク進めていきます
場所も狭く、上から叩くタイプのSSTは使えませんので
上と下から挟み組んで、勘合を外すSSTを使ってジョイントを落とします
後はいつもと同じ流れで、ブーツを交換して再組み付けして完了!
ここの写真で、アームの錆がとても気になりませんでしたか?
実はこの車、水産加工場へ通う方の車だったので
下回り含めて、タイヤハウスにも錆が浮いている状態なのです
そんな訳で、直接塩水を浴び続けていたフロントのサスペンション
ここの錆はとんでもない状態で、車検の度に厚く下塗りをしていましたが
前回の車検では、とうとうそれにも限界が来てアームが朽ち果てそうに(汗)
結局中古で探したアームに交換したため、ブーツはまだ無事だったと言う
まぁそれでも、他の箇所もこんな状態ですから
今後普通の使い方をするとは言え、今回もしっかりと厚塗り塗料で
車体下部を、保護する様に塗装しておきましたので安心してお乗り下さい!
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今日は、お客様が手放すことになった、もう15年ほど手入れさせて頂いた
「メルセデスベンツ 600SEL」が、買取業者への引渡し日でした
平成4年式ですが、距離はまだ54000キロ・・・
ただ普段使うにはやはり大きすぎる為、医者に行っても駐車が大変と
段々乗らなくなってしまった上に、税金は上がる一方で手放す事に・・・
最近エアコンのファンが回らなくなっていたようですし
パワーウインドも動きが怪しくなっていたのもあったようですが
買い取り価格はやっと2桁・・・ベンツも安くなってしまうものですね
実際オートオークションで見ても確かに安いので
車検1年半残ですが、解体後部品になるそうで一抹の寂しさを感じます
T様、今後は他の車の方をしっかり手入れさせて頂きますね
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