フィットのブレーキO/H続き作業、ワゴンRの仕上げ作業2018年06月15日 23時54分

フィットの続き作業からスタートです
新品のブレーキパッドも届きましたので
キャリパーとキャリアとの接触部にグリスを塗り組み付け

スライドピンの清掃とグリスアップ、ダストブーツの交換後
ブレーキキャリパーを組み付け、ネジで固定しブレーキホース取付け、

続いては問題のリヤブレーキです、キャリパー取り外し
意外でしたがリヤはパッドの表面焼けは有れど摩耗はまだ少なく
表面の炭化した部分の件まで次の車検まで使用は大丈夫そうです

ただピストンの固着は結構なもので、本体をバイスで固定し
レンチを使用しないと緩まない程でしたが、やはりブーツに破れは無し
どうしてここまで固着するのか・・・やはり渥美特有の潮風の影響も?!?

ブーツを取り外してから、洗浄剤を使いキャリパーの洗浄です

リヤ側もピストンは丁度シールが接触する部分に虫食いが!
漏れる心配があるので、リヤ側も新品のキャリパーピストンに交換です

リヤキャリパーはサイド(パーキング)ブレーキ用の機構も内蔵されて
分解にはSSTが必要になります、SSTのバネ抑えネジが1つしか無い為
まず片側を全て錆を落としてホーニングし、キレイにして組み付け

パーキング機構にもOリングとカップシールがありますので
こちらも交換して、各部にグリス塗り組み付けSSTネジを取り外し

同じく専用グリス塗った後、ピストンシールを組み付けて
キレイになった溝にピストンとダストブーツをセットして納めて行きます

仕上げは一番奥にピストンが収まった後
ピストントップの十文字溝を、パッド凸部に合わせる事
これでリヤキャリパーピストンの自動調整が出来るようになります

続いてもう片側のキャリパーのオーバーホール
問題のSSTは矢印先のこのナットのような物でして、
これがスプリングを抑えてくれますので、スナップリングの脱着が
スムーズに行えるようになるので、正直とても助かってます

全ての部品を外した状態で、片側と同じく錆落としとホーニングをして
キレイになったシリンダーに、パーキングブレーキレバーを組み付け
内部のフローピストンと、SSTで押さえている部品を組み付け

その部品を固定する為のスナップリングを組み付ければ
後は通常のキャリパーと同じで、シールを組み付けてから

先ほどと同じく、手前の溝にダストブーツの縁を押し込み
そのままピストンを内部のネジにネジ込むようにして回して納めます
新品ですと回りもスルスル、レンチ無しでもバーを回せば楽に入ります

こちら側のキャリパーも先ほどと同じように
キャリパーに対してこの十文字位置にセットしておきまして

スライドピンのグリス交換と、ダストブーツの交換をしてから
ブレーキキャリパーを装着して、ホースとパーキングワイヤーも組付け

これで全ての組み付けが完了いたしましたので、仕上げとして

エアーが入り込んでいる前後のキャリパーから
エアー分が出てこなくなるまで、しっかりとエアー抜きをして完了
タイヤを装着して試運転、フロントパッドが新品の為、パッド表面の
焼き入れと、当たりを出してからお客様に納車させて頂きましたが
やはり車の動きが軽くなりますね、ブレーキ踏んでいないと軽い角度の
坂でも車がすぅーっと動き出すほどです、W君お待ちどうさまでした!!

ワゴンRも検査から戻りましたので仕上げのクリーンアップと残り作業
エアコンクリーンフィルターの交換をしつつエンジン暖機

車両診断機での納車前最終診断です
以前バッテリーをお客様自身で交換した時に入ったと思われる
各ユニットの電圧低下が多数入力されていましたが
現在問題は無い為、こちらは消去してお渡しすれば大丈夫・・・とは言え
今の車両はしっかりバックアップしないと、異常と認識される事多々;;;

ブレーキの異常に関しては検査時に入力される異常だけでしたので
こちらも現在は正常に作動しておりますから、すべて消去しておきます

エンジンのリアルタイム制御データーも問題無し
これで作業は全て完了ですので、室内などもキレイにした後

お客様にご連絡致ししましたら、まだご帰宅されていないので
お帰りになったら乗り換えして下さるとの事、O様ありがとうございました!

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