キャリートラックお預かり、クラッチ不良でO/Hから2016年08月29日 23時35分

車検の継続でお預かりしたキャリートラックでしたが
最近足が弱りクラッチペダルの重さが辛いと言われていたお客様
乗ってみましたら、クラッチディスク摩耗による症状でしたので
ギアの入りも渋く、交換の御提案させて頂き一緒に作業する事に

そんなことで、洗浄後リフトアップして各部の部品発注しつつ
先にクラッチのオーバーホール作業からスタートです

バッテリーの-ターミナルを外してから
スターターやプロペラシャフトなど各部品を取り外していきます

トランスミッションマウント切り離してエンジン側との接続ボルトを外し
ミッションジャッキで支えつつ、トランスミッション取り外しです

中には摩耗カスが一杯、クラッチカバーのダイヤフラムスプリングも
随分こちら側山が高くなってきていましたので、ペダルも重い訳です

スズキの純正クラッチは、ペダルストロークに対して半クラッチが
使い辛く、カックンとした2段の動きをするのが好きではないので
定番の他メーカー品に交換させて頂きます

組む前の作業として、クラッチのレリーズベアリングが装着され
右に見えるピボットを支点として、てこの作用でレリーズベアリングを
カバー側に押し付けるためのフォークや支点部分の錆落としをしてから

専用のクラッチグリスを塗布して、レリーズフォークを装着
ギザギザの軸がインプットシャフトでエンジンからの動力が
クラッチを介し直接伝わる部分ですが、ここにディスクが付きますので
キレイにしてグリスアップし、クラッチペダル操作で切断がスムーズに
動いてくれるようにしてから、ディスクを仮付けしてから・・・

あらためてディスクとカバーを、エンジンのフライホイールに装着
センター位置合わせの工具を外して、逆の工程でトランスミッションを
エンジン側に元通りに組み付けて、クラッチワイヤーの長さで
ペダルの遊びを調整してから、エンジン始動し切断確認でOKです

新品ディスクにしたことで、ペダルの踏み込みもとても軽くなりましたし
これからは軽い踏力で使って頂けますので、運転も楽になりますよ
ブレーキ等含め他は明日作業させて頂きます

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