ミニキャブタペット調整&ハイゼットのクラッチ&EKワゴン等2014年11月19日 23時33分

今日は、エンジンからガチャガチャ音が出るから
バルブクリアランスの調整をしてほしいと頼まれたミニキャブが入庫
確かにうるさい・・・距離からして確かに隙間が広がっているかもです!

と言う事で、プラグやダイレクトイグニッションコイル等を取り外し
ブローバイホースを抜き、タペットカバーを取り外しして行きます

タイミングベルトのカバー上にある、サービスホールカバーを外して
合マークとプラグ穴のピストン上部、バルブの動きなど見つつ
エンジンの状態を1番ピストン圧縮上死点位置に合わせていきます

エンジン冷間状態での調整ですので、IN側は0.07mm EX側は 0.17mm
シクネスゲージをバルブ上部とレバーの隙間に入れて、アジャスターで
隙間を合わせて行きます、まず8本を調整した後、カムシャフトを
240°回した位置で、残りの4本を調整してカバーを元に戻し作業完了
やはりと言いますか、全体に隙間は広がっていましたので期待大!!

エンジン始動時はとても静かですが、暖まるとヘッドが膨張しますから
バルブクリアランスも広くなりますし、エンジン暖機後の音が大事です
結果、調整した効果ありでガチャガチャ音は随分静かになりました!
                     

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続いては、もう滑る寸前までクラッチ使われていたハイゼットカーゴ
異音も出て来て、いよいよ交換されると言う事でお預りして作業です
しかし235,600km越えで初めてのクラッチ交換、上手に乗られてますね!

シート下のバッテリーマイナス側端子を切り離して
エンジン後部のカバー固定ネジを取り外し、その後リフトアップです

スターターやシフトリンケージ、プロペラシャフトなど
トランスミッションを取り外すのに邪魔になる物をジャンジャン外します!

エンジンとトランスミッションとの接続部ネジを外して
トランスミッションを切り離し、ジャッキを下ろせばクラッチが見えます

フライホイールからカバーとディスクを外します
摩耗状態はやはり限界、爪摩耗したカバーもセットで交換致します

爪摩耗が酷かった原因は、こちらのレリーズベアリング
カバーの爪に接触して回転するはずの部分は、手で全く回りません
異音の原因はおそらくこの部分ですね、当然ベアリングも交換です

カバーとディスクを、中心に合わせる為の治具(SST)をセットして
このままフライホイールに装着して規定トルクで固定します

その後SSTを取り外して、レリーズベアリングを交換し
ミッションジャッキを上げながら、サービスホールよりインプットシャフトと
クラッチ側のカバーの中心を確認しつつ、こじらない様角度を合わせて
ゆっくりとディスクのスプラインに、インプットシャフトのスプラインを挿入

クラッチ位置が決まればそのままミッションをエンジン側に押し込み
ネジで固定、外した部品を元に戻してから、最後にクラッチワイヤーの
位置調整すれば、作業はほぼ完了ですがリフトダウン後、最初外した
バッテリーの端子やカバーのボルトなどを元に戻して試運転でOK

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こちらは飛び込みでご来店のお客様、走りが重いし、信号で止まると
エンジンがガタガタと振動して止まりそうなので見てほしいとの事

車が止まっている場所を見たら、なんと車両の下に赤いオイルが池に!!
リフトアップしてみましたらラジエター下にあるオートマチックトランス
ミッションフルード(ATF)のクーラーパイプが、ミッションと接触しており
パイプがミッションでこすれて穴が開きATFが漏れて量が減り
動きやアイドリング時の安定感を喪失したことが判明・・・

どうもラジエター本体が、事故と思われる後遺症で後ろに下がって
ラジエーを押したみたいですから、この部分を修理しないと
本来の位置に持ってこられませんので、一筋縄ではいかない模様です

お客様に確認してみましたら、やはり数か月前に前をぶつけ
バンパーが少し変形しただけだったのでそのまま乗っていたらしい
その時チェックに来てくれれば、板金修理だけでOKだったので残念

すぐ直してお渡しできる状態ではないので、今日はそのままお預りして
焼き付かない様にATFの量を合わせて(少し多目に)板金屋さんへ移動
先ずロアサポートの修理をしてもらってラジエターも修理な流れです

本日受検に走ったラッシュも清掃作業完了、仕事が終わったら
引き取りに来て下さるそうでお渡しです、W様ありがとうございました!

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