キャリートラック、もう1つの不具合2012年01月26日 18時15分

写真が多かったため整理するのに1日開いちゃいましたが
リヤのブレーキは先日書いたとおり、問題はもう1点左フロントの
ホイールベアリングへも泥水が浸入して、走行時ゴロゴロ音が発生

特にハンドルを切ろうものなら、その音量も倍増(汗)
泥水でベアリング自体が錆びて、正常に転がる事が出来ていません

まずブレーキ関係のディスクローターやパッドキャリア等品を取り外し
ディスクキャリパーはコードなどで吊っておきます
4WD車の為、まずドライブシャフト固定ナットを外してシャフトをフリーにし
スライディングハンマーでハブをナックルから抜き取り、その後ナックルを
タイロッド・ショックアブソーバー・ロアアーム接合部から外します↓
脱着した構成部品です

ナックルのアップ、矢印の先がハブベアリングです。
今回は写真に説明入れてみました。

HASCOの治具を使い、裏側からプレスで押して外します。
一応順番に整理したはず・・・ですが

で、ハブに残っているベアリングのインナー部分をプーラーで取り外します。
外すべき部品が見辛いですね(汗)

ジムカーナ車両等だと、ハブ自体逝っちゃって段付削れ出ていたり
固着している物も多いですが、これは素直に抜けてくれて一安心
分解後の写真で説明(笑)

今度は表から、ナックルに新品のベアリングを入れていきます
基本"油圧プレス"が無いと作業が進みません

ベアリングを圧入した後スナップリングで固定
ハブを入れる時押し出されないように、裏側からベアリングの
インナーレースを治具で支えながら、ハブを圧入していきます。
いよいよゴール近し!!

この後、ディスクローターなど錆び取り清掃して
外した部分や部品を元通りにし、錆び止め塗装して完了です

試走・・・もうね、とても静かに走れるようになりました。
と言うか通常の車検プラスのアレコレな作業しつつで
車検を1日で仕上げるのは結構大変でした・・・

O様ありがとうございました、又しっかり使ってあげてください

昨日は平成4年のキャリートラック:キャブとかタイヤとか!2012年01月27日 18時07分

車検整備でお預かりしたスズキキャリー
あっ、前回日記に書いたキャリーは平成12年式ですけれど
随分新しい車ですが、程度は20年経ってるコチラのが上でございまして
走行距離はまだ5万キロ程度と少ないのですよ(2000km/年間走行距離)
ただ、1回に走る距離が少ない為キャブレターは吹き返しで真っ黒(汗)
オートのチョークバルブも動きが少し渋くなっていましたので・・・
(電子制御式インジェクションって時代じゃ無いですからねぇ・笑)
キャブレターは吹き返しで結構汚れてます
専用のクリーナーを2種類使いながら、キャブレターと
その先のインテーク部分までしっかりと洗浄させて頂きました
エンジンの調子を保つには、この手の作業が大切なんですわ♪
専用クリーナーで洗浄、キレイになりました

続いては、前回交換後14年物のタイヤ(笑)
何せ乗らないので残りの溝はまだありますし
見た目は細かいヒビがある程度にしか見えない状態ですけれど
見た目は古いだけでヒビも小さめですが
おりゃ~!!とビードを落としてみるとこのとおり↓
ホイールから外す為ビードを落とすと(汗)
さすがに危険だったので、お客様に了解を得て
コチラのタイヤに交換させて頂きました
車検時に交換させて頂ければ、工賃も安くなりますしお得ですね
これで又10年くらいは使えるでしょう(さすがに車が持たないかな・爆)
少しアピールCMも(笑)

もう少し高くても良いなら"DUNLOP DV01"の
145/12R6PRも常時在庫しておりますので他の車に如何でしょう♪

K様、ありがとうございました

ブレーキキャリパーのオーバーホール2012年01月28日 21時27分

本日は平成11年式、キャンタートラックの車検

走行距離は3万キロ前後で、ディスクパットの残量はOKながら
左右輪のパットに減り方の差が出始めていましたので、
今回はキャリパーのオーバーホールを行いました

以下は、ほぼ写真内の文章で説明させて頂きます


エアー圧力を調整しつつ、抜けるまでエアーガンを押し付けます
ドリルの先端に、研磨用のブラシを取り付けて使います
ホーニング後、ブレーキクリーナーなどで洗浄すると↓のとおり
このピンの動きが悪くなっても、パッドの減り方が変ったり
ブレーキが引きずってしまったりしますので、スムーズに動く事を確認
スライド穴の中の大きな錆を落とすには、金属用ヤスリを使います
ブレーキフルードの漏れを誘発しないように
必ず円周方向に研磨して、縦傷を付けない様にするのがセオリーです
キレイになった状態でピストンを真っ直ぐ入れれば、
指で押すだけでシリンダーに気持ち良く素直に入っていきます
ブーツをしっかり収めないと、水が浸入して錆が出ますので丁寧に
以上で、キャリパーのオーバーホールは完了です

ダイハツの軽は10年くらい乗ると、2割ほどは動きが悪くなりまして
キャリパーのピストンが戻らなくなり、酷い物だと15分も走れば熱を持ち
ブレーキパットが焼け、ホイールキャップが熱で変形して外れたりしました

ホンダS2000では、以前ブレーキキャリパーオーバーホール作業で
その後、1キロ/Lくらい燃費が伸びたりと効果の高い作業ですが
ディスクは"漏れ"と言う形では悪くなったことが見えませんので、
気が付かず、悪い状態で使われている方は多いと思います

最近パッドの摩擦粉でのホイールの汚れが増えたり等は要注意
後、本来8万キロ位使えるパッドが、半分くらいで減ったりしますので
新車登録から、7-10年乗ったら是非一度ご検討下さいね。

プーマランサーのシートレール交換2012年01月29日 16時29分

今日はキョウセイM君と「中部ジムカーナ東海シリーズ」を
見に行こうと誘ったのですが、現在ジムカーナ車両がメンテナンス中で走れない彼から「見に行ったら走りたくなるし!」と断られて(爆)予定変更

そんなわけで、昨年のキョウセイジムカーナシリーズBRIDE賞で頂いた
プーマランサーのシートレール交換をしておりました

まず一部隠れたネジ外す為、コンソール後部を取り外し
シートベルトのコードとネジ4本を外し、レールのままシートを外します。

今回付け替えるシートレール「BRIDEスーパーシートレール FGタイプ」
左右独立していて、発売された当時はレールの剛性が心配でしたが
これが大間違い、肉厚が増え付け替えるとシート自体がカッチカチに!!
カーボンシートに取り替えるよりも効果のあるレールになっています。

バラバラで入ってくる部品をまず全部仮組みします

コチラが今まで使っていたレールのシートを外した状態
パーツ点数が減るため、肉厚になっても結果軽くなるくらいです

レールの動きを確認しながら、あちこちを均等に締めて完成です

一気に全部の部品を締め付けて完成した状態で車体に取り付けると
レール自体にネジレが出て動きが渋くなったりしますので注意です

多少の改善策を講じたとはいえ、低くなった視線になれるのは
以前エボⅡでこのレールにした時にも同様に気になりましたから
しばらくの間大変そうですが・・・何度使ってもこの剛性は素晴らしいです!

結果的に動きが減りホールド感の上がったシートで
今年のキョウセイシリーズ、気持ち良く勝ち続けたいものです。

ダイハツ定番のボールジョイントブーツ交換2012年01月31日 20時35分

本日はダイハツの軽自動車、ハイゼットカーゴバンの車検
ちょうど10年目になりますが、この車種に限らずMOVE系でも
この頃になると不具合が出る部分、それが、ロアーボールジョイントの
ダストカバーブーツの破れでございます。

とまぁダイハツ特有みたいに書きましたが
実はスズキも定番で、8年前後経過すると傷んでいる確率高いです
ダイハツ車定番の交換部品

分かりやすくしたのがコチラ↓、実は左右共こんな感じで両側交換ww
不具合部分をもう少し分かりやすく

このハイゼット系のアームの場合は
ジョイントが下向きに取り付けられている為、ブーツが破れて
水などが浸入したとしても、大切なピロボールへの水進入は少ないです

この車もジョイントへの水の浸入は無問題、
ピロボールのガタも無いのでブーツ交換だけで済みましたが
下からアームが取り付いているものは、ブーツの破れ⇒即ジョイントが錆び
ピロボール部にガタ⇒最悪アームがナックルから抜ける事もあります。

いよいよ交換に入ります

MOVE系ですと、ナックルからアームを下に落として外すのですが
ハイゼットの場合には、アームがナックルの上からはまっていますので
逆に上に抜いて外す形になりますので、ピンを抜きナットを外しSST装着!
ここを叩いて外します
写真に入れた説明のとおりに、SSTの頭をハンマーで叩き
テーパー勘合されたジョイントの接合を解除して、アームを上に抜き
割れたブーツを取り外し、古くなったグリスを拭き取り新しいグリスに交換

手にグリスが付いた状態ですとカメラ触れませんので
作業途中の写真が抜けちゃっていてスイマセンm(__)m

そして、これ↓でブーツをジョイントベースに打ち込んでブーツ交換は完了
こっちは取り付けるとき使うSST

後は外したアームをナックルに戻し、他のパーツを取り付け完了です
もうすぐ修理完了です

K様、車検のご用命ありがとうございました
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